なぜ短時間の施術なのか
「気持ちいいから、もっとやってもいいのに」
施術を受けた方から、そう言われることがあります。
Heilunの施術は、長い時間をかけて手や肘をほぐし続けるものではありません。
そのため、
「もう終わり?」
「もう少し長くやったほうがいいのでは?」
と思う方もいるかもしれません。
けれども、短時間で終えるのには理由があります。
Heilunでは、施術時間の長さよりも、必要な部分に必要な刺激を入れることを大切にしているからです。

まず「どこが痛いか」だけでなく「何をすると痛いか」を見ます
「親指が痛い」という方がいたとしても、すぐに親指の周辺を広く施術するわけではありません。
ペットボトルのふたを開けると親指の付け根が痛いのか。
洗濯ばさみをつまむと痛いのか。
バッグを持つのは平気なのか。
何もしていなくても痛いのか。
同じ「親指が痛い」でも、実際に何をしたときに痛むのかによって違いがあります。
肘でも同じです。
曲げると痛いのか。
伸ばすと痛いのか。
物を持ったときだけ痛いのか。
こうした違いを確認してから、必要だと考える部分に施術を行います。
その方法の一つが「かっさ」です。
ここでいうかっさは、顔などに行う美容目的のものではありません。専用の器具を使って、手や腕など必要だと考える部分の皮膚に機械的な刺激を加える施術として使用しています。
そのほか、状態に合わせてモビライゼーションやストレッチなども行います。
最初から「○分間施術する」と決め、その時間が来るまで刺激を続ける方法ではありません。
かっさは、長くこすることが目的ではありません
Heilunで行うかっさでは、器具を使って皮膚に機械的な刺激を加えます。
こうした微細な組織への刺激をきっかけとして起こる、身体の修復反応を利用するという考え方があります。
その修復に関係する細胞の一つが線維芽細胞です。
線維芽細胞は、コラーゲンなど組織を構成する成分に関わっています。
器具を使って軟部組織に機械的な刺激を加える研究では、線維芽細胞の増殖やコラーゲンの合成・配列など、組織の修復やリモデリングに関係する変化が報告されています。
ただし、こうした研究には動物実験も含まれており、人でもまったく同じ変化が起こると断定できるものではありません。
ここで大切なのは、
「たくさん刺激するほどよい」ということではない
という点です。
必要だと考える部分を選び、そこへ必要な刺激を入れる。
そのためHeilunでは、手や腕の広い範囲を長時間こすり続けることを目的にはしていません。
赤くなればなるほどよいわけではありません
かっさを行うと、刺激した部分の皮膚に赤みが出ることがあります。
Heilunの施術でも赤みが出ることがありますが、ほとんどの場合はほどなく収まります。
一方で、強い摩擦や圧力を加え続けると、点状出血や皮下出血が起こることがあります。
かっさについて調べると、施術後の皮膚が赤紫色になっている写真を見かけることがあります。
しかしHeilunでは、赤い跡をたくさん出すことを施術の目安にはしていません。
赤くすることが目的なのではなく、必要だと考える部分に刺激を入れることが目的だからです。
必要な刺激を入れたあと、さらに同じところを長時間刺激し続けることはしません。
「気持ちいいから、もっと」は別に考えます
施術中に、
「気持ちいい」
「もっとやってもらってもいい」
と言われることがあります。
もちろん、気持ちよく感じてもらえるのは悪いことではありません。
ただし、「気持ちいいから」という理由だけで施術を長くすることはしていません。
たとえば、ある動きを確認してから必要な部分へ刺激を入れたとします。
そのあと、もう一度同じ動きをしてもらいます。
親指を動かしたときはどうか。
物をつまんだときはどうか。
手首をひねったときはどうか。
肘を曲げ伸ばししたときはどうか。
施術前と比べて確認します。
そこで必要な刺激が入ったと考えれば、時間を延ばすためにさらに別のところを刺激することはしません。

短時間でも、見るところまで少ないわけではありません
直接手や肘に触れている時間が短いと、
「少ししか見てもらっていない」
と感じる方もいるかもしれません。
けれども、Heilunで大切にしているのは、触れている時間の長さだけではありません。
どの動作で痛むのか。
どこが痛むのか。
どんな動きはできるのか。
どの動きはしづらいのか。
普段の生活では、どんな場面で困っているのか。
こうしたことを確認したうえで、施術する部分を考えます。
施術後には必要に応じて同じ動きをもう一度行い、施術前との違いも確認します。
そして、毎日の生活で繰り返している動作が関係していそうなら、その動作を全部やめてもらうのではなく、持ち方や回数、使う道具など、生活の中で変えられるところも一緒に考えます。
つまり、施術時間が短いことと、手や肘を細かく見ないことは別です。
長く施術することより、必要なところで終える
長く施術したほうが得。
たくさん刺激したほうがよい。
赤くなるほどかっさをしたほうがよい。
Heilunでは、そのようには考えていません。
実際に困っている動きを確認する。
必要だと考える部分を選ぶ。
必要な刺激を入れる。
そして、もう一度動きを確認する。
必要なところまで行ったら、そこで直接的な施術は終わります。
だから、
「気持ちいいから、もっとやってもいいのに」
と言われることもあります。
それでも必要以上に続けないのは、短く済ませたいからではありません。
長く施術することよりも、必要な部分を見つけ、そこに必要な刺激を入れることを大切にしている。
それが、Heilunの施術が短時間である理由です。
