ばね指で指が引っかかる|握り込む動作を減らす日常生活の工夫

一度曲げた指を伸ばそうとしたら、途中で引っかかって、カクッと動いた。

それ以来、指を曲げるときにも「また引っかかるのでは」と身構えてしまう。

ばね指では、指を曲げることよりも、そのあと伸ばすときに困る場合があります。

とはいえ、料理や掃除、着替えなど、指を曲げずに生活することはできません。

そこで考えたいのが、指をまったく使わないことではなく、深く握り込まなくても済む方法に変えることです。

今回は、毎日の生活で取り入れやすい2つの工夫を紹介します。

ばね指は、なぜ曲げた指を伸ばすときに引っかかるの?

指を曲げるときには、腱という組織が動いています。

その腱が通るトンネルのような部分を「腱鞘(けんしょう)」といいます。

ばね指では、腱や腱鞘に炎症などの変化が生じ、腱がスムーズに通りにくくなることがあります。

そのため、指を曲げたあとに伸ばそうとすると、途中で引っかかったり、急にカクッと伸びたりするのです。

朝に症状が強く出ることもあります。

ここで大切なのは、引っかかりをなくそうとして、何度も指を曲げ伸ばししないことです。

引っかかるかどうかを確認するために動かすよりも、まずは普段の生活で指を深く曲げる機会を減らせないか考えてみましょう。

工夫① 掃除道具を強く握り続けない

例えば、掃除機をかけるとき。

細い持ち手を握り込んだまま、部屋から部屋へと掃除機を動かしていませんか。

指が引っかかりやすいときには、こうした「握った状態を長く続ける作業」が負担になる場合があります。

まず確認したいのは、持ち手をどのくらい強く握っているかです。

掃除機を動かすために必要以上の力が入っているなら、持ち手を握り直す前にいったん作業を止め、手を休ませましょう。

また、掃除機の機種によっては、持ち手を強く握り込まなくても操作できるものがあります。

ただし、握る力を弱めて掃除機を落としたり、操作が不安定になったりする方法は避けてください。

持ち手を強く握り続けなければならない道具なら、作業時間を短く分けるか、別の掃除方法に変更する。

これも、指への負担を調整する方法です。

工夫② 布巾は握って絞らず、押して水分を出す

台所で布巾を使ったあと、両手で握り込んで強く絞っていませんか。

布巾を絞るときには、指を曲げて布をつかみ、さらに手首をひねる動作が加わります。

ばね指で指が引っかかりやすい場合、強く握り込む動作を減らす工夫が考えられます。

例えば、次のような方法です。

  1. 濡れた布巾を軽くたたむ。
  2. シンクの中など、水が流れてもよい平らな場所に置く。
  3. 手のひら全体を使い、上からゆっくり押して水分を出す。

指先で布巾を強くつかむ必要がないため、握り込む動作を減らせます。

ただし、押す動作でも指の付け根に痛みが出る場合は中止してください。

また、この方法では強く絞るほど水分が抜けないこともあります。十分に水を切る必要がある場合は、道具を使う、別の布巾に替えるなど、作業そのものを調整しましょう。

指をどう動かすかだけでなく、指を深く曲げなくても作業ができる方法を考えることがポイントです。

指が引っかかったら、無理に伸ばしてもいい?

ばね指では、曲がった指が引っかかり、伸ばしにくくなることがあります。

そのとき、力を入れて一気に伸ばそうとするのは避けましょう。

痛みを伴う引っかかりを繰り返したり、無理に動かしたりすると、症状を悪化させるおそれがあります。

指が曲がったまま戻らない、引っかかりが頻繁に起こる、日常生活に支障が出ている場合は、整形外科や手外科で状態を確認することが大切です。

指を動かす運動や装具の使用についても、症状に合った方法を選ぶ必要があります。

引っかかりを避けながら使っている手にも目を向ける

指が引っかかる経験をすると、その指を使わないようにしたり、ほかの指で物を持ったりすることがあります。

その結果、手全体の疲れやこわばりが気になる方もいるかもしれません。

日常生活では、指を深く握り込む動作を減らす工夫が役立ちます。それに加えて、動かしにくい指や手の状態に目を向けたケアも選択肢の一つです。

Heilunでは、どの指が動かしにくいのか、どのような作業で困っているのかを確認しながら、手専門かっさによるケアを行っています。

施術では、最初に軽い刺激を加え、その後、動きづらさがある場所に着目して、状態に合わせた刺激を行います。

これまで施術を受けた方からは、「指の曲げ伸ばしがしやすくなった」「手が軽く感じられた」「こわばりが和らいだ」という反応がありました。

これらは、ばね指の引っかかりそのものが改善したという意味ではありませんが、日頃使っている手の動かしやすさに目を向けるきっかけになります。

指を無理に動かすのではなく、普段の使い方を工夫すること。そして、手の疲れやこわばり、動かしにくさが気になるときには、手専門かっさによるケアも選択肢の一つです。

まとめ|指を無理に伸ばすより、握り込む動作を減らす

ばね指で指が引っかかると、指を曲げること自体が怖くなる場合があります。

そんなとき、無理に指を動かして確かめる必要はありません。

まずは、毎日の生活で指を深く握り込む動作を減らせないか考えてみましょう。

掃除機を長く握り続ける作業を短く分ける。

布巾を強く絞らず、手のひらで押して水分を出す。

どちらも、指を使わずに生活するためではなく、指にかかる負担を調整しながら、必要な作業を続けるための工夫です。

そして、日頃使っている手の疲れやこわばりが気になるときには、手を休ませるケアにも目を向けてみてください。

手を休めて、動きも整える。

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