へバーデン結節で指先が痛い|家事で第一関節の負担を減らす2つの工夫
お皿を片づけるとき、指先で皿の縁をつまんで持ち上げる。
洗濯物を取り込むとき、布の端を指先でつまんで引っ張る。
以前は何も考えずにできていた動作なのに、指の第一関節が痛くなってからは、こうした小さな動作が気になるようになった。
へバーデン結節では、指先に近い第一関節に痛みや腫れ、変形、動かしにくさが生じることがあります。
だからといって、家事をすべて休むわけにもいきません。
そこで今回は、指先に力を集中させないために、毎日の家事で変えられることを2つ紹介します。

なぜ指先でつまむ動作が負担になるのか
へバーデン結節は、指の第一関節に起こる変形性関節症です。
人差し指から小指にかけて、関節が腫れたり、曲がったり、痛んだりすることがあります。指を曲げにくくなったり、強く握りにくくなったりする場合もあります。日本整形外科学会
日常生活では、指先だけで物をつまむ動作に注目してみましょう。
例えば、皿の縁を親指と人差し指でつまんで持ち上げる場合、物を落とさないように指先で挟む力が必要です。
指の第一関節に痛みがあると、こうした動作がつらくなることがあります。
大切なのは、痛む指を頑張って使い続けることではありません。
指先だけで支えている物を、別の方法で支えられないか考えることです。
工夫① お皿は縁をつままず、下から支える
食器を片づけるとき、皿の縁を指先でつまんで持ち上げていませんか。
この持ち方で第一関節が痛むなら、次の方法を試してみてください。
まず、皿を持ち上げる前に身体を近づけます。
次に、片手だけで縁をつまむのではなく、両手を使い、皿の左右から底に手を添えて持ち上げます。
皿が熱い場合は冷めてから行い、滑りやすい食器や重い食器は無理に持ち上げないようにします。
この方法の目的は、指先で皿を強く挟み込む動作を減らし、手のひら側も使って支えることです。
「指先でつまんで持つ」から「両手で下から支える」へ。
同じ食器を運ぶ動作でも、力のかけ方を変えられます。
工夫② 布の端を指先で引っ張らない
もう一つ、見直したいのが布を扱う動作です。
例えば、洗濯物を取り込むとき。
タオルの端を親指と人差し指でつまみ、そのまま引っ張って取り外そうとすると、指先に力がかかります。
この動作で第一関節が痛む場合は、布を引っ張る前に、留め具を外す方法に変えてみましょう。
洗濯ばさみで留めているなら、可能な場合は洗濯物を引っ張らず、留め具を開いてから布を取り外します。
ただし、洗濯ばさみを開く動作自体が痛い場合は、この方法も適していません。
その場合は、軽い力で開く洗濯ばさみや、洗濯物を外しやすいハンガーへの変更を検討します。
ポイントは、指先に力がかかる作業を、頑張ってこなすことではありません。
作業の順番や道具を変え、痛む指先で強く引っ張らなくても済むようにすることです。
指を動かしにくいとき、無理に曲げ伸ばしした方がいい?
指の第一関節が曲げにくくなると、動かさないと固まってしまうのではないかと心配になるかもしれません。
しかし、痛みや腫れがある関節を、無理に曲げたり伸ばしたりすることは勧められません。
日本整形外科学会でも、へバーデン結節で第一関節が痛むときには安静にし、指先への過度な負担を避けることが勧められています。日本整形外科学会
まずは、日常生活で痛みが出る動作を減らすことを考えましょう。
また、必要に応じて関節を保護するテーピングなどが使われることもあります。ただし、固定の方法や必要性は指の状態によって異なります。
指先の動かしにくさにも目を向ける手のケア
へバーデン結節では、指先の関節が痛むことで、物をつまんだり、指を曲げ伸ばししたりする動作が難しくなることがあります。
日常生活で指先への負担を減らす工夫をすることに加えて、手の動かしにくさやこわばりにも目を向けてみましょう。
Heilunでは、どの指が動かしにくいのか、どのような動作で困っているのかを確認しながら、手専門かっさによるケアを行っています。
施術では、最初に軽い刺激を加え、その後、動きづらさがある場所に着目して、状態に合わせた刺激を行います。
これまで施術を受けた方からは、「指の曲げ伸ばしがしやすくなった」「手が軽く感じられた」「こわばりが和らいだ」という反応がありました。
これらは関節の変形そのものが改善したという意味ではありませんが、毎日使う手の状態に目を向けるきっかけにもなります。
指先への負担を減らす工夫とともに、手をケアする時間を持つことも選択肢の一つです。

指の変形や痛みが気になる場合は
第一関節の腫れや痛みが強い、赤く熱を持っている、変形や動かしにくさが進んでいる場合には、整形外科などで状態を確認してください。
へバーデン結節以外の病気が関係している場合もあります。
まとめ|指先に力を集中させない工夫から始める
へバーデン結節で指先が痛むとき、毎日の家事をすべてやめるのは難しいものです。
だからこそ、まずは普段の動作を一つ変えてみましょう。
お皿を持つときは、縁を指先でつままず、両手で下から支える。
洗濯物を取り込むときは、布を無理に引っ張らず、留め具や道具の使い方を見直す。
指先にかかる力を減らす工夫は、変形そのものを治す方法ではありませんが、日常生活の負担を調整するために役立ちます。
そして、毎日使っている手の疲れやこわばりが気になるときには、手を休ませてケアする時間にも目を向けてみてください。
手を休めて、動きも整える。

