手首の親指側が痛い|大きな物をつかむとき、親指を広げずに済む2つの工夫

大きめの保存容器を棚から取り出すとき、親指を広げて容器の側面をつかもうとすると、手首の親指側が痛む。

ところが、何も持たずに手を動かしているときには、それほど気にならない。

そんな経験はありませんか。

手首の親指側の痛みには、親指を動かす腱が関係している場合があります。

特に、大きな物をつかもうとして親指を広げる動作は、見直してみたい動きの一つです。

今回は、日常生活で親指を大きく広げずに済む2つの工夫を紹介します。

親指を広げると、なぜ手首の親指側が痛むことがあるの?

手首の親指側には、親指を広げたり伸ばしたりするときに働く腱が通っています。

この部分に炎症が起こる病気の一つが、ドケルバン病と呼ばれる腱鞘炎です。

ドケルバン病では、親指を広げたり動かしたりすると、手首の親指側に痛みが出ることがあります。

ただし、親指側の手首が痛いからといって、必ずドケルバン病とは限りません。親指の付け根の関節など、別の部分が関係している場合もあります。

ここで注目したいのは、物を持つときに親指をどのくらい広げているかということです。

例えば、細いコップと大きな保存容器では、つかむときの手の形が違います。

大きな容器を片手でつかむには、親指とほかの指の間を広げて、容器を挟む必要があります。

その動作で痛みが出るなら、物の持ち方を変える余地があります。

工夫① 大きな容器は、側面をつかまず下から支える

例えば、キッチンの棚にある大きなプラスチック製の保存容器。

片手で取り出そうとして、親指を大きく開き、容器の側面を挟むように持っていませんか。

この動作で手首の親指側が痛む場合は、次の方法を考えてみましょう。

容器を片手で挟んで持つのではなく、両手で下から支える方法です。

  1. 容器を取り出しやすい位置まで近づける。
  2. 両手を容器の下側に添える。
  3. 親指を大きく広げて側面を挟まず、手のひら側で重さを支える。

ただし、高い棚にある容器や重い容器を、痛む手で無理に取り出すのは避けましょう。安全に両手を添えられない場合は、収納場所を変えるか、ほかの人に手伝ってもらう方法が適しています。

この工夫の目的は、親指を広げて物を挟み込む動作を減らすことです。

物の大きさを変えなくても、支え方を変えることで、親指に求められる動きを調整できます。

工夫② 大きな物は、持ち上げる前に置き方を変える

もう一つ考えたいのが、物を置く場所です。

例えば、幅の広い保存容器を奥行きのある棚の奥に置いている場合。

取り出すときには、腕を伸ばしながら容器をつかまなければなりません。

その状態では、両手を下に添えることも難しくなります。

そこで、よく使う大きな容器は、棚の手前や腰から胸の高さ程度の、両手で扱いやすい場所に移すことを考えてみましょう。

持ち上げるときだけ工夫するのではなく、最初からつかみやすい場所に置いておくのです。

収納場所を変えるだけなら、痛む親指を動かして何かを練習する必要もありません。

「どう持つか」だけでなく、「どこに置くか」も、手への負担を考えるうえで大切な視点です。

親指を広げるストレッチはした方がいい?

親指を広げると痛いとき、「動かしてほぐした方がいいのでは」と考える方もいるでしょう。

しかし、親指側の手首に炎症が起きている場合、痛みを我慢して親指を大きく広げたり、強く引っ張ったりすることは適切ではありません。

まずは、痛みが出る動作を繰り返さないようにすることが大切です。

親指や手首の運動が必要かどうかは、痛みの原因や状態によって異なります。

日常生活では、痛む動きを無理に繰り返すよりも、道具の使い方や置き場所を調整することから始めてみましょう。

親指の動かしにくさにも目を向ける手のケア

親指側の手首が痛むと、物をつかむときに親指を大きく広げないようにしたり、ほかの指を使って持ち方を変えたりすることがあります。

日常生活で親指に負担がかかりにくい方法を工夫することに加えて、手の動かしにくさやこわばりにも目を向けてみましょう。

Heilunでは、どのような動作で困っているのかを確認しながら、手専門かっさによるケアを行っています。

施術では、最初に軽い刺激を加え、その後、動きづらさがある場所に着目して、状態に合わせた刺激を行います。

これまで施術を受けた方からは、「手が軽く感じられた」「指の曲げ伸ばしがしやすくなった」「こわばりが和らいだ」という反応がありました。

これらは、親指側の手首の腱鞘炎などが改善したという意味ではありませんが、毎日使っている手の状態に目を向けるきっかけになります。

親指に負担をかけにくい持ち方を工夫することと、手専門かっさでケアすること。それぞれ異なる方法で、手の使いやすさに目を向けることができます。

痛みや腫れが続く場合は

手首の親指側の痛みが続く、腫れがある、日常生活に大きな支障がある場合は、整形外科などで原因を確認してください。

親指側の手首の痛みには、腱鞘炎以外の原因が関係していることもあります。

まとめ|親指を広げずに済む環境をつくる

手首の親指側が痛いときは、物を強く握っているかどうかだけでなく、親指を大きく広げていないかにも目を向けてみましょう。

まずは、次の2つを試してみてください。

  • 大きな容器は側面を挟まず、両手で下から支える。
  • よく使う大きな物は、両手で扱いやすい場所に置く。

親指を無理に動かすのではなく、親指を大きく広げなくても済む方法を考えること。

それが、毎日の手の使い方を見直す第一歩になります。

そして、日頃使っている手の疲れやこわばりが気になるときには、手を休ませるケアにも目を向けてみてください。

手を休めて、動きも整える。

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